京都やまちやのこだわり

機械化が進んだ現在もなお、自らの技や勘を用いて、
すばらしい製品を造る職人たちがいます。
そこになくてはならないのが確かな知識と経験。
“ 匠の技 ” と呼ばれる最上の技術が要求されます。

匠の技 -第一章 美撰 なたまめ茶-

昔ながらの丹念な手作業

「美撰 なたまめ茶」の焙煎が行われているのは、創業60年を超える製茶工場です。
焙煎職人が、厳選された白なたまめを毎日、一粒ずつ丹念に香りや色付きを確かめながら、すべて手作業で焙煎しています。
「大型工場は温度や湿度管理など、すべてコンピューターで制御して作業するところが多いんですが、うちはすべて手作業と私の勘で温度を調節しています」と語るのは、焙煎職人の藤原哲雄氏(53歳)。
手作業にこだわるのは、機械では出せない味や香り、品質に対する職人としてのプライドだといいます。

「温度は毎日の天気で変わるんや」焙煎職人による熟練の感覚。

なたまめを焙煎する適温は120℃~135℃。しかし、焙煎中に藤原氏は温度計をほとんど見ません。
「私が見るのは、焙煎機から出る煙です。その色や量、部屋に充満する香りなどで焙煎の適切な頃合いを判断しています」
素人目にはまったくわかりませんが、藤原氏は4段階に分けて、焙煎するなたまめから出る煙を見て判断。まさに熟練された職人技です。
焙煎機は昭和46年導入で、「最近はほとんど見かけなくなった」という貴重なもの。「もともと、おかきなど米菓子を焼く機械として使われていたんです。昔ながらのおかきは外側がカリッと香ばしく焼き上がり、それでいて奥までしっかり火が通っている。この機械は遠赤焙煎で味をまろやかに調え、直火で香ばしさを引き立てているんです」
コンピューター主導の焙煎機では出せない、細やかな味とコクの秘密はここにあります。

一粒一粒、愛を込めて

焙煎職人 藤原哲雄氏(53歳)
「焙煎だけでなく、その後の蒸らしの時間も計算に入れています。例えば、夏は暑いので蒸らしの時間は短く、冬は寒いので逆にゆっくりと時間をかけて蒸らします。そうすると、豆に深い味わいが出るんです」焙煎機から出た炒りたてのなたまめは、顔が近づけられないほど熱く、高温になりますが、「お客さんが『美撰 なたまめ茶』を飲んで健康になるだけでなく、やっぱり幸せな気分になってもらいたいんです」と普段は無口な藤原氏は力強く語ります。
「美撰 なたまめ茶」の焙煎職人・藤原氏は、今日もなた豆の焙煎熱に負けないくらいの熱い想いで作業をし続けています。

匠の技 -第二章 ころころ歯ぶらし-

名もない発明家の苦悩と挑戦の45年間

歯ブラシとしては異例の大ヒットを遂げている「ころころ歯ぶらし」。
開発者の富山秀夫氏(65歳)は今から45年前、なんと20歳という若さにして、歯槽膿漏で悩んでいました。
「歯ぐきも小豆色で、歯がもろかった。一番ひどい時には味噌汁のワカメすら、食べられなかったね。ご飯が食べられないことほど、情けないことはなかった」
長年、歯と歯ぐきに悩まされ、歯磨きの度に嫌な気持ちになる、憂うつな日々。そんな時、今まで当然のように使ってきた歯ブラシの形に対し、ふと疑問が生まれました。
もともと幼い頃から工作をするのが大好きだった富山氏は、自ら従来の歯ブラシの仕組みを研究し、新たな歯ブラシの発明に挑みました。「ころころ歯ぶらし」は自分の歯を救いたい、という想いから生まれたのです。

最高の一本を追い求めて

富山氏によると「ころころ歯ぶらし」の丸い形状は、ある日突然、閃いたといいます。思い描いたものを形にするのは容易ではなく、実現するまでに、数百本の試作を重ねました。
「やったら、やめない。一度始めると、途中でやめるのが嫌なんや」 形だけでなく素材や仕組みにもこだわりました。当初は歯ブラシの柄の部分は、竹や木を削って作っていたため、1本作るのに1週間以上かかったそうです。
長い年月をかけ“最高の一本”を追い求めた、富山氏。唾液が絡まないようにするため開けられた、3つの穴。誰もが握りやすいよう、人間工学に基づき設計したグリップ。「ころころ歯ぶらし」には、細部に至るまで、職人のこだわりが詰まっています。

最高の一本を追い求めて

富山氏によると「ころころ歯ぶらし」の丸い形状は、ある日突然、閃いたといいます。思い描いたものを形にするのは容易ではなく、実現するまでに、数百本の試作を重ねました。
「やったら、やめない。一度始めると、途中でやめるのが嫌なんや」
形だけでなく素材や仕組みにもこだわりました。当初は歯ブラシの柄の部分は、竹や木を削って作っていたため、1本作るのに1週間以上かかったそうです。
長い年月をかけ“最高の一本”を追い求めた、富山氏。唾液が絡まないようにするため空けられた、3つの穴。誰もが握りやすいよう、人間工学に基づき設計したグリップ。「ころころ歯ぶらし」には、細部に至るまで、職人のこだわりが詰まっています。

この喜びを歯槽膿漏で悩むひとりでも多くの人へ

歯ブラシ職人 富山秀夫氏(65歳)
「ひとりでも多く、自分と同じような喜びを感じてほしいね。いまだに気づくことがあり、改良を重ねている。もっとみんなが使えるようになるまで、終わりということはない」
試作品の数々は今でも、富山氏の仕事場に保管されており、それを見るたび、初心を思い返すといいます。どれだけ出荷本数を伸ばそうとも、富山氏の探究心は尽きません。
歯と歯ぐきで悩む人々を救うため、これからも「ころころ歯ぶらし」を作り続けていきます。

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