歯ブラシとしては異例の大ヒットを遂げている「ころころ歯ぶらし」。
開発者の富山秀夫氏(65歳)は今から45年前、なんと20歳という若さにして、歯槽膿漏で悩んでいました。
「歯ぐきも小豆色で、歯がもろかった。一番ひどい時には味噌汁のワカメすら、食べられなかったね。ご飯が食べられないことほど、情けないことはなかった」
長年、歯と歯ぐきに悩まされ、歯磨きの度に嫌な気持ちになる、憂うつな日々。そんな時、今まで当然のように使ってきた歯ブラシの形に対し、ふと疑問が生まれました。
もともと幼い頃から工作をするのが大好きだった富山氏は、自ら従来の歯ブラシの仕組みを研究し、新たな歯ブラシの発明に挑みました。「ころころ歯ぶらし」は自分の歯を救いたい、という想いから生まれたのです。